『AUFHEBEN』
矛盾を内包し、昇華するインテリアコーディネート
相反する要素を発展的に融合する、という意味の『AUFHEBEN(アウフヘーベン)』。
「外」の自然光を「内」でも楽しめる光へ変える。「暗」の空間から「明」の空間へと転換する。
「硬い」マテリアルを「柔らかい」ものへ置き換える。矛盾の両立を目指した住宅展示場となりました。
無機質な印象であるモルタル仕上げの壁とタイルの床でグレートーンのコーディネート。写真右の壁面に貼ったレンガは上海租界時代の街並みを再現した古レンガ。オブジェは美術館のイメージでセレクトし、家の中でありながら外のようなエントランス空間を演出しました。
※上海租界:上海は1842年の南京条約がきっかけで開港され、世界中からさまざまな人たちが上海に租界してきました。その後、洋風な建物が建築され街並みが形成されました。
玄関ホールから繋がったダイニングエリア。エントランスが暗めな印象に対し、ダイニングエリアは吹き抜けと大きな窓が特徴で明るい空間に演出。60灯のペンダントを設置し、夜には窓越しの星と融合する空間を作り上げました。
ロースタイルリビングは段差を利用し、沢山の方がくつろげる空間に。
テレビは置かず、映像はプロジェクターで投影。ロールスクリーンはレーザーカット加工で光を通し、光の点がモダンな空間を華やかに演出しました。
和室空間はモダンな要素を入れ、床と家具にはそれぞれの機能に適したモルタル塗装で色やテクスチャーを統一、一体感を持たせました。
ベッドルームの収納場所は建具で仕切るのではなく、カーテンの壁で柔らかな印象にコーディネート。
カーテンを開けると飾り棚やドレッサー、クローゼット収納などを設置。柔らかい壁は住まいへの新しい提案となりました。
左の写真は階段に位置した窓を利用し、レーザーカットされたロールスクリーンで木漏れ日のように見える演出をしました。
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