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WEB マガジン「創」はデザインアークの「ヒト」「モノ」「コト」 プロジェクトストーリーです。

カーテン縫製工場×配送センター パートナー企業や地域の人々とともに知多ブランドを育てよう

2014年6月、愛知県知多市に、名古屋縫製工場と中部配送センターを併設した複合施設が誕生しました。ここは、デザインアーク初のカーテン縫製工場であり、生産と物流が一体となり、複合的に機能する体制が整えられつつあります。知多を拠点に始まる新たな鼓動に耳を傾けてみました。

縫製工場と配送センターを併設

名古屋から南へ約20キロ、臨海工業地帯が目の前に広がる知多の工業団地。その一画に、名古屋縫製工場と中部配送センターを併設した複合施設があります。レンタル・リース商材を扱う配送センターは東海地区から静岡までカバー。今回、自社初の縫製工場を併設することで、生産と物流を集約することができました。

生地仕入れから縫製まで、自社で行える強み

デザインアークでは、これまでハウスメーカーのパートナーとして、住宅を購入されたお客様を対象にカーテンの製造販売を行ってきました。オーダーを受けたカーテンは、生地メーカーの指定工場に委託していましたが、このたび自社初の縫製工場を設立し、縫製の一部を内製化することになりました。さらに、生地の仕入れは中間業者を最小限まで省き、仕入れから縫製、配送まで一貫して行う体制を確立。より早くお客様のご要望に応えるために努力を続けています。

入庫から出荷までの流れ

入庫した原反(生地の反物)を
QRコードで情報管理
QRコードに記された
番地・ラックに保管
縫製指示書に準じて
生地を裁断
生地の残りm数をQRコード
リーダーで入力
最新式の巾継ぎ機で生地を
ズレなく継ぎ合わせる
最新式の縫製機で裾を自動で
三つ折りして縫う
生地をセットして丈の仕上げ
寸法に自動でカット
芯地の縫い付け、ひだ取りも
最新式機械で手作業の3倍速
下部のひだのトップ形状を
ウォーマーで整える
丁寧に梱包して出荷

縫製の自動化を進め、品質を安定させる

縫製工場の生産能力は、レギュラーカーテンが最大で1 日500 窓。2015 年にはローマンシェードの生産開始も予定しています。稼動して数カ月目には、1日80から100窓のレギュラーカーテンを生産。これほどまでに高い生産性を実現する桁違いの速さの秘密は、最新鋭の自動機にありました。1窓ごとに柄やサイズが違う生地の裁断、難しい裾の三つ折りや上部芯地・ヒダの縫い付けなど、自動機がハイスピードかつ正確にさばいていきます。これまでの業界では、縫製工場は熟練した職人が何人もいて成り立つもので、立ち上げて数カ月ではどうにもならない、と思われがちでした。しかし、高性能の自動機により、取引先からも高評価をいただいています。
また、2015 年4 月からQRコードを使った在庫管理システムを本格稼動させ、在庫受入から出荷まで一貫管理。厳正な商品管理でお客様や取引先へさらなる安心をご提供できるようになります。

厳しい要求基準に応えていく

消費者はカーテンの裾から漏れるわずかな光も気にします。スピードを優先すれば納期短縮や量産も可能ですが、デザインアークでは自社縫製の信頼性にこだわります。カーテンは1窓ずつ、すべて検査してから出荷。おかしいところがあれば手間がかかってもやり直す。生産に余力があっても数を抑え、良品をお届けすることがポリシーです。この高い縫製技術があれば、さまざまなハウスメーカーからのご依頼にも応えていけると自負しています。

企業や人が集まって知多ブランドの発信へ

工場の設立にあたっては、地元の採用を優先。縫製が初めての方でも仕事に取り組めるよう育成に力を入れています。縫製工場は、冷暖房完備や照明の明るさにも配慮し、快適に働ける環境を整備しています。
現在は"見せる工場・見せる配送センター" として法人のお客様のご見学にも対応。いずれは、縫製と物流機能を活かして、さまざまなお客様と共に新しい事業やプロジェクトを開拓していきたいと考えています。また、親子の手作り教室など地域の人たちにも開放して、人が集まる場所になれば...。ビジネスやカルチャーを発信する「知多ブランド」として育てていきたい、と夢は大きくふくらみます。

カーテンにかける想い、無限の可能性

E.H.:
私がいる部署は、事業部の枠にとらわれず、新しい事業やモノをつくることができる部署なんですよ。つまり、興味を持ったことに自由にチャレンジできるチームなんです。
T.K.:
そう、自由なんだよね。今までの概念を覆す新しいものをつくっていこう、とアイデアを出し合っているところです。
E.H.:
たとえばカーテンであれば、今まで誰もつくったことのないカーテンをつくりたい。春夏と秋冬で二通りの楽しみ方ができるカーテンなんてどうだろう、とか。
T.K.部長は、一般的にカーテンには使わない生地に注目しているんですよね。
T.K.:
ええ。インパクトのある商品で、これまでカーテンに興味のなかった人たちも惹きつけたいと考えています。
E.H.:
どれもまだ構想段階ですが、具体的な企画としては今、防炎カーテンの開発を進めています。防炎カーテンなんて普通に思えるかもしれませんが、実は布地は防炎でも、フックや芯地まで防炎の製品はあまりないんですよ。だから、資材まで防炎にしたものを開発中です。先日は、生地の産地と協力して、すべて国産製品でつくった防炎カーテンを展示会に出品しました。今後も、生産者やインテリアメーカーとコラボする機会をどんどん増やしていきたいですね。
T.K.:
同時に、ハウジング以外のニーズにも応えていきたいと考えています。ホテル、商業施設、オフィスなど...。デザインアークは住宅だけにとどまらず、さまざまな業種とお取り引きさせていただいているので、それぞれの領域の特性や高い要求水準を知っています。今回の縫製工場が、そのニーズにお応えできる一つの出発点になれば、と思っています。
E.H.:
デザインアークは、これからどんどん面白いことをやりますよ!うちの部署にも芸術系などいろんな分野の若い人に入ってきてほしい。一緒に盛り上げていきましょう。

※本記事内容・役職名は、平成27年7月現在の情報です。

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