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ともに立ち向かう 東北復興支援レポート ─ 東日本大震災直後の4月。当社は福島県下に事務所を急きょ設置し、東北支店とともに復旧活動に取り組んだ。あれから、3年。復旧・復興はどこまで進んだのだろうか。被災地の暮らしは、お客様は、そして当社東北支店は、現場の声を聞くため、東北を訪れた。

暮らしを取り戻す、それが東北支店の仕事なんです

 石川が東京支店から東北支店に異動したのは、大震災から1年後の2012年4月のこと。
「食品関連と物流倉庫は、かなり早い段階から復旧してきています。しかし、被害の大きかった石巻市や女川町のように転居先がまだ決まらないところもあり、復興は遅れているように思います」
東北支店には、復興に関連して庁舎・学校、宿舎、店舗など、さまざまな仕事が入る。
 「口にこそされませんが、お客様の中には被害に遭われた方もいらっしゃいます。その痛みをしっかり受け止めて、お役に立つこと。その思いがモチベーションにもなっています」
 「もう一つ配慮しているのが、地元にお金を残すということ。地元企業から優先して仕入れたり、ときには、うちが下請けになることもあります。そうすることで地域が潤い、街の活性化にもつながります」
 経験のない現場でも、やり繰りしていくうち、「この仕事もできなくはない」と自信がついたという。
「復興はまだ終わっていません。被災した人たちの暮らしを取り戻すために、ダイワラクダは何ができるのか。それが原点であり、東北支店の仕事なんです」

東北支店 東北レンタル&オフィス営業所 営業課 主任 石川 徳久

東北支店 東北レンタル&オフィス営業所 営業課 主任 石川 徳久

東北支店 福島営業所 レンタルとオフィスが力を合わせエアコンなどの備品を設置 除染作業員宿舎(伊達市)

東北支店 東北レンタル&オフィス営業所 所長 船津 武

東北支店 東北レンタル&オフィス営業所 所長 船津 武

 放射能の汚染地域では、復旧を目指した除染作業が始まっている。指定地域で作業員の宿泊施設が建設され、当社はこれまで二本松市や南相馬市、伊達市など、何カ所もの開設に携わってきた。

それぞれ10~15棟。延べ750室ほどにもなる。そこに、エアコンや洗濯乾燥機、電子レンジなどの家電製品からベッド、ロッカー、ゴミ箱、スリッパに至るまで、泊まり込みの作業に必要なほぼすべての備品を納入した。

「宿舎の建設は想定していたので、事前にオフィスチームが中心となって商品の選定を行っていました。ですから、お客様との1回目の打ち合わせで、すぐに商品の絞り込みができました」と話す船津。納入する品目、数量の多さに加え、昨夏の猛暑の影響でエアコンは品不足だったが、東北支店がこれまで開拓してきた独自ルートで滞りなく調達した。

 「東北支店の強みは、レンタルとオフィスが情報を共有し、互いの強みを活かして一緒に仕事を進められること。オフィスチームがいなかったときにはできなかった仕事が今はできている。提案の幅も広がり、お客様とのつながりも一層強くなっています。これを最大の強みに、次の段階でも活躍していきたい」

▲伊達市に建てられた除染作業員宿舎。全12棟に500人が入居する予定だ。
▲エアコンを設置した居室(上)と食堂。
▲食堂テーブルはイスを引っかけて収納できるタイプを設置。

福島営業所 街に子どもたちを戻したい、学校復興に夢を託す 北村保育所(石巻市)

東北支店 福島営業所 所長 岩田 博文

福島営業所(郡山市)は2012年11月に新設され、岩田が茨城営業所(水戸市)から配属された。これまで建設の仮設現場の仕事が多く、学校関係の仕事は東北支店と協力しながら進めている。
震災で建物が傷み、新しく建て替えられることになった北村保育所(石巻市)。当社は、園児たちの下駄箱に加え、廊下のウッドデッキも請け負った。
「床材は樹脂製ですが、柱や梁は青森ヒバなんです。教室にも腰板を張っていて、周囲の自然に馴染むよう天然木をふんだんに使っています」と目を細める。4月には木の香りを放つ新保育所で園児たちの歓声が響くことだろう。
さらに、東北支店と協力してF町の学校復興にも奔走する。
「銀行の建物を使ってスタートし、2学期から新校舎に移る予定です。10人ほどの生徒が戻ってくると聞いています。その子たちが、やっと先生や友だちに会えるんです」
街に子どもたちを戻すことに夢を感じるという岩田。郡山は単身赴任で、水戸に中学2年生の息子さんを残す。顔が重なる。学校の復興は、仕事を離れ、一人の親として果たしたい夢なのだ。

▲小学校跡地に建て替えられる北村保育所。

Q.復興はどこまで進んだのでしょうか。

震災直後に福島に入り、応急仮設住宅(いわき市など)の設置に尽力した奥田に、その後について聞いた。

仮設住宅は補修工事で入居延長に

──仮設住宅はどういう状況ですか。
昨年11月から2年点検を行っています。玄関のステップなど、外回りの木工関係が傷んでいて、是正工事で取り替えています。仮設入居は当初2年の予定でしたが、3年目に突入しました。
──街の復興はどうでしょう。
地震で被害のあった駅前ビルなどの建て替えがぼちぼち始まったところ。福島では除染関連の仕事が増えていますが、自宅に帰れるようになり、街ににぎわいが戻るのは、まだまだ先。東北の仕事では基礎や外構工事も手がけ、仕事の幅が広がりました。この経験を活かし、新しい仕事にも取り組みたい。
レンタル&オフィス事業部 特販部 イベント営業課 課長 奥田 和義
レンタル&オフィス事業部 特販部 イベント営業課 課長 奥田 和義

東北支店 復興を誓い掲げた百年看板 黒潮海苔店様(南相馬市)

東北支店 東北レンタル&オフィス営業所 企画課 橋本 和久

パース提案を繰り返しイメージを煮詰めていく

 「家族の幸せづくり、それがこの店のコンセプトです」とおっしゃる小廹専務。「うちは乾物屋。食を通じて、ご家族の団らんや健康づくりに貢献できればと考えています」
 新店舗の建築にあたり、当社に示されたイメージは「瓦葺きで和風のお店」。過去に施工事例がなく、企画の橋本はお客様の品揃えから学び、どう見せて、どう接客されるのか、ヒアリングしながらパースに落とし込んでいき、それを叩きに打ち合わせを重ね、提案したパースは十枚を下らない。
「絵にして初めて理解いただける。そこまで向き合わないと、お客様の期待にお応えできませんから」と言い切る。東北支店は、街のにぎわいを取り戻すシンボルとして、新店舗の造作家具、サイン、内装提案に全力を挙げて取り組んだ。

本物へのこだわり その思いを形にする

 創業から47年。今も、再乾燥から焼き上げまでを一貫して隣接する工場で行い、自家製による「本物」にとことんこだわる。その思いに応えて、営業の石川は「ならば、百年もつ、本物の看板をつくりましょう」と提案した。木のスペシャリストで、十年来の付き合いがある九州の木工業者に依頼。一枚ものの赤杉を使った手彫りの看板を2カ月余りかけて完成させた。
夕方になると、店の左右から照明が当てられ、「黒潮海苔店」の金文字がくっきりと浮かび上がる。「お店はもちろん、地元の人たちも少しでも元気になってもらえれば」。そんな思いを石川は抱いていた。三陸の特産品を絶やさない。この百年看板は、復興に向けた誓いの証でもある。

▲黒瀬海苔店の看板
▲自家製焼のりのほか、各地の干物、県産品が並ぶ。
▲図面を作成中の橋本。

※本記事内容・役職名は、平成26年5月現在の情報です。

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