DesignArc Daiwa House Group

クリエイティブグループの仕事[後編]最高のパフォーマンスを届けよう

こんな家に住みたいと誰もが憧れるモデルハウス。間接照明で浮かび上がるモダンなショップ。インテリアコーディネーターとは美を追求する職業だ。と思っていたら、どうやらそれだけではないらしい。では、クリエイティブグループが追求するものとは?住宅展示場のモデルハウスを例に解き明かしてみよう。

さらに先まで

モデルハウスをコーディネートする時、対象のお客様は誰?と聞かれ、来場するエンドユーザーと答えたら、残念ながら半分しか正解していない。

なぜなら春日いわく「モデルハウスはハウスメーカーの販促ツール」なのだから。そのために鈴木は「ハウスメーカーの営業担当者と来場者との会話を促し、コミュニケーションを誘発するプランをつくらなくてはいけない」と考える。なぜ、この家具や建材がこの場所にあるのか。小物ひとつにも意図や暮らしのストーリーがあると説明できれば、ハウスメーカーの想いがより伝わり、来場者の共感が生まれるからだ。鈴木が常日頃から「お客様とさらに先のお客様、ハウスメーカーとエンドユーザー、両方を見ること」の大切さを説くのには、そんな理由があった。

満武は、ある物件が完成した時、クライアントから「ここまで考えてくれたんだ」と褒められたことが忘れられない。ポイントは来場者の目線だった。建物内に入った来場者の目線がどう動くかをシミュレーションし、営業担当者に「ここに来たら、この話をしてください」と細部にわたって提案したことが評価されたのだ。

バレる

反対に、手を抜いた仕事は見透かされる。鈴木はかつて一度だけ、時間に追われ、他社で提案したものを流用したことがあった。すると「ここだけダメ」とNGを食らったのだ。「わかっちゃうんですよね、なぜか。最高のパフォーマンスを心がけないと、プレゼンしている僕自身も楽しそうではないのかな?と感じ、それからは常に全力で考え、楽しみながらプレゼンしています」。

[Column] 明るすぎる職場

満武:
会社の棚に、プレゼンで使うマテリアルボードを並べてるじゃない?
他のチームのも見て、みんなで「きれい!きれい!」って褒め合うんだよね(笑)。
鈴木:
テンションが上がって、自信もつくしね。
春日:
プレゼンに行く時も、鈴木さんは「楽しんで!」って送り出してくれる。
春日:
みんなも拍手しながら「いってらっしゃい!」って。
鈴木:
やっぱり自分が楽しまなきゃ、お客様にも伝わらないからね。

苦しい 嬉しい

いくつもの会社を渡り歩いてきた満武は、締切まで時間がないからと途中であきらめる人を多く見てきた。だが、お客様は妥協を見抜き、結局は自分の首を絞めることになる。だから、彼らはプレゼンの前日前夜まで全力を尽くす。必然的に、いつも「産みの苦しみ」の中にいる。なのに、彼らはくじけない。

「だって、すごく苦しくないと、その後すごく嬉しくならないでしょ?」と春日。わずかな苦労で手に入るのは、ほんのわずかな喜びだけ。苦労を厭わず、自己満足にも陥らず、「お客様とさらに先のお客様」のために最高のパフォーマンスができれば、最後に「ありがとう」という言葉で報われるのだ。「僕たちはアーティストじゃない。自分だけの思いでつくりたいんだったら、作家になればいい。お客様のご要望を噛み砕いて、予想以上のものを提案するのが僕らの仕事なんです」。

インテリアコーディネーターとは、美の世界で優雅に泳ぐ白鳥かと思ったら、「水面下では足バタバタだよね」と彼らは笑う。そのバタ足の、なんと楽しそうなことか。彼らなら期待を超えてどこまでも遠くへ連れて行ってくれるだろう。

※本記事内容は、平成28年5月現在の情報です。

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